こんばんは。
魂の錬金術師、そして感情デコーディング・コンセイエの、蘭生彩乃です。
「これを、今日中に終わらせなければならない」
頭では、痛いほど分かっている。
重要で、急ぎの用事。向き合わなければ、後で自分が困ることも、ちゃんと理解している。
…なのに、なぜか、体が動かない。
気づけば、スマホで関係のないニュースを見ていたり、急に部屋の片付けを始めてしまったり。
そして、一日が終わり、罪悪感と自己嫌悪の重たい毛布にくるまって眠りにつく…。
もし、あなたが今、この堂々巡りのループの中で、「どうして私は、こうなのだろう」とご自身を責めているのだとしたら、どうか、その鞭を打つ手を、今すぐ止めてあげてください。
その、一見すると「怠惰」や「意志の弱さ」に見える『後まわし』の癖。
それこそが、実は、あなたの魂の最も深い場所から送られている、あなた自身への、最も深く、そして切実な“愛”の表現だとしたら…あなたはどう感じますか？
意志の力で戦うのは、もうやめましょう
私たちは、「後まわし」という課題に直面した時、決まって「意志の力」や「根性」で、自分自身と戦おうとします。「もっと気合を入れなければ」「自分に厳しくしなければ」と。
しかし、それは、川の流れに逆らって、必死に上流へ向かって舟を漕ごうとするようなもの。
疲弊するだけで、根本的な解決にはなりません。
なぜなら、その川の流れ…つまり、あなたを『後まわし』へと突き動かしているエネルギーの源泉は、あなたの意志の力などでは到底太刀打ちできない、もっと深く、神聖な場所から来ているのですから。
その流れの正体こそ、あなたの魂を曇らせる**『垢（あか）』。
そして、その垢を生み出している源泉こそ、あなたの魂の奥深くで、あなたを必死に守ろうとしている『小さなあなた』**なのです。
あなたの『後まわし』は、どのパターンの“愛”ですか？
「後まわし」という行動は、今のあなたを過去の痛みから守るために、『小さなあなた』が、今も健気に作動させている、魂の防衛システムです。
その行動の裏には、必ず、幼い頃に経験した痛みと、その時に下した**“小さな決断”**が隠されています。
あなたの場合は、どのパターンでしょう？
パターン１：【完璧でないと、愛されない】という決断
子供の頃、テストで100点を取った時だけ、完璧な絵が描けた時だけ、褒められた経験はありませんか？ その時、『小さなあなた』はこう決断したかもしれません。「中途半半端なものを出すくらいなら、始めない方が安全だ」と。
だから、**失敗を恐れるあまり、完璧な準備が整うまで「始められない」**のです。それは怠惰ではなく、『小さなあなた』の、傷つきたくないという自己防衛なのです。
パターン２：【私のやることは、どうせ否定される】という決断
あなたがワクワクして見せたものを、親や先生に「そんなことより、勉強しなさい」と否定された経験はありませんか？ その時、『小さなあなた』はこう決めたかもしれません。「自分の意志で何かをしても、結局は傷つくだけだ」と。
だから、課題を「自分ごと」として捉えられず、どこか他人事で、やる気が起きないのです。それは無責任なのではなく、『小さなあなた』の、これ以上がっかりしたくないという心の叫びなのです。
パターン３：【やらされることへの、静かな抵抗】という決断
やりたい遊びを中断させられ、「これをやりなさい」と、常に親の価値観を押し付けられてきた経験はありませんか？ その時、『小さなあなた』はこう決断したかもしれません。「表立っては逆らえないけれど、『やらない』ことで、私の尊厳を守ろう」と。
だから、「〜ねばならない」という言葉を聞いただけで、魂が拒否反応を起こし、無意識に抵抗してしまうのです。それは反抗期なのではなく、『小さなあなた』の、最後の聖域を守るための、静かなストライキなのです。
後まわしのループから、エレガントに抜け出す魂の錬金術
さあ、ご自身の『後まわし』の奥にいる、『小さなあなた』の姿が、少し見えてきたでしょうか。
このループから抜け出すために必要なのは、意志の力ではありません。
その子を安心させてあげる、深い愛と、魂のデコーディングだけです。
１．『エレガント・フリーズ』で、自分を責めるのを止める
「また、後まわしにしている…」と気づいたら、即座に、自分を責める思考をストップさせます。そして、ただ一言、「あら、今、私の『小さな私』が、何かから私を守ろうとしてくれているのね」と、その現象を客観的に、そして愛をもって承認してあげてください。
２．『サイレント・デコード』で、『小さなあなた』の声を聞く
静かにお茶でも飲みながら、心の中で、その子に優しく問いかけます。
「ねえ、本当は何が怖いの？」
「この課題の何が、あなたをそんなに不安にさせるの？」
「今、何を思い出しているの？」
答えを急かさず、ただ、その子の心の扉を、愛をもってノックしてあげるのです。
３．『魂の再教育』で、古い決断を書き換える
『小さなあなた』が感じている恐れや痛みが分かったら、今の、大人になったあなたが、最高の味方として、その子に新しい真実を教えてあげましょう。
「失敗しても大丈夫よ。あなたの価値は、1ミリも変わらないから」
「誰に何を言われてもいいのよ。私は、あなたの全てを肯定しているから」
「もう、誰にも支配されなくていいのよ。あなたの人生は、あなたのものなのだから」
この、愛に満ちた言葉こそが、『小さなあなた』の凍りついた心を溶かし、古い決断という呪いを解く、唯一の魔法なのです。
あなたが「後まわし」にしてきたのは、目の前のタスクではありません。
本当に後まわしにしてきたのは、あなた自身の心の中にいる、傷ついたままの『小さなあなた』の声に、耳を傾けてあげることだったのです。
どうか、もうご自身を責めないで。
その癖は、あなたの弱さの証明などでは断じてなく、あなたがどれほど繊細で、純粋な魂を持っていて、そして、どれほど深く自分自身を愛し、守ろうとしてきたかの、何よりの証なのですから。
その愛おしい防衛システムに感謝し、卒業を告げた時。
あなたの魂は、本来の軽やかさを取り戻し、「〜ねばならない」は、自然と「〜したい」という喜びの行動へと、美しく変容していくことでしょう。
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